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顎関節症|口が開きにくい原因はどこ?

膝・足の症状 2026.09.05

こんにちは。

武蔵浦和にあるリップルオステオパシー整体院の院長、中野です。

顎関節の症状に対して、顎周囲の筋肉をほぐしたり、マウスピースを使ったりしている方は多いと思います。

もちろん、それで楽になる方もいます。

一方で、顎周囲をいくら緩めても繰り返してしまう方もいます。

なぜでしょうか。

当院では顎関節症を診るとき、顎関節だけに原因を探しません。

そもそも下顎骨は、頭蓋骨にぶら下がるように存在している骨だからです。

顎関節の相手は「側頭骨」

顎関節は、下顎骨と頭蓋骨の側頭骨によってつくられています。

その間には関節円板があり、口を開けると下顎頭と関節円板が動いていきます。

つまり「顎の動き」と言っても、下顎骨だけの問題ではありません。

下顎骨を受け止めている側頭骨との位置関係や、左右の顎関節がどのように動いているのかも重要です。

実際、口をゆっくり開けてもらうと、真っすぐ開かず途中で左右どちらかへ顎がずれていく方がいます。

こうした場合に、痛い側の咬筋をとりあえず揉む。

それだけでは少し話が雑です。

当院では、口を開閉したときに左右の顎関節がどのような軌道を描いているのかを確認します。

「噛む筋肉」だけではなく「舌」も顎を動かしている

食いしばりや顎関節症というと、咬筋や側頭筋がよく注目されます。

しかし口を開けたり、飲み込んだり、話したりするときには舌や舌骨周囲の筋肉も働いています。

舌骨は少し変わった骨で、ほかの骨と直接関節をつくっていません。

筋肉や靭帯によって頭蓋骨、下顎骨、喉頭、胸骨、肩甲骨などと関係しながら位置を保っています。

そのため舌骨周囲の緊張が強ければ、下顎骨の動きにも影響する可能性があります。

顎が痛いから咬筋。

食いしばるから側頭筋。

そこで終わらず、口の中や喉まで含めて一つの機能として見る必要があると考えています。

首を動かすと、顎の位置も変わる

試しに、頭を大きく前へ突き出した状態で口を開けてみてください。

次に頭を身体の上へ自然に乗せて、もう一度口を開けます。

顎の動かしやすさが変わる人もいると思います。

これは不思議なことではありません。

下顎骨につながる筋肉の一部は舌骨へつながり、その舌骨はさらに頸部の筋肉や筋膜と関係しています。

頭の位置が変われば、下顎骨周囲の筋肉が置かれる条件も変わります。

だから当院では、顎関節症の方でも頸椎や後頭部を確認します。

特にデスクワークやスマートフォンを長時間使い、頭が前方へ出た姿勢が続いている場合には、顎だけを元の位置へ戻そうとしても身体全体としては無理があることがあります。

食いしばりは「悪い癖」で片づけられない

「食いしばらないように気をつけてください」

と言われた経験がある方もいるでしょう。

ただ、寝ている間まで意識して食いしばらないようにするのは無理です。

人間、寝ながら反省会まではできません。

ではなぜ食いしばるのか。

ここは一つの原因で説明できるものではありません。

噛み合わせだけでなく、ストレスや睡眠、呼吸など複数の要素が関係する可能性があります。

そのため当院では「食いしばり=咬筋が硬い」という結果だけを見るのではなく、身体全体が過剰に緊張していないかという視点も持ちます。

特に呼吸が浅く、首や肩にも力が入りやすい方では、横隔膜や胸郭の動きも確認します。

顎だけ力を抜こうとしても、身体全体が緊張していれば難しいからです。

三叉神経という視点

顎関節周囲の感覚や咀嚼には、脳神経の一つである三叉神経が深く関係しています。

三叉神経は顔面の感覚を脳へ伝えるだけでなく、咀嚼筋の運動にも関係する非常に大きな神経です。

そのため顎関節症では、単純な関節の問題としてだけではなく、どのような感覚入力が三叉神経を通して中枢へ伝わっているのかという視点も重要だと考えています。

痛みが長期間続けば、身体はその場所を守るように筋緊張を高めることもあります。

すると、

痛いから力が入る。

力が入ることで顎が動きにくくなる。

動きにくい状態で使い続け、さらに負担が増える。

という循環が生まれることもあります。

そこで無理やり口を大きく開ければいいわけではありません。

まず身体が顎を動かしても大丈夫だと判断できる状態をつくることが大切です。

顎関節は身体から独立しているわけではありません。

下顎骨は側頭骨と関節をつくり、筋肉を介して舌骨へつながり、さらに頸部へと関係していきます。

そこへ呼吸や姿勢、食いしばりといった要素も加わります。

当院では、その視点から顎関節症を評価しています。

※口がほとんど開かない、強い腫れや発熱がある、外傷後に噛み合わせが急に変わったなどの場合は、歯科・口腔外科など医療機関での評価が優先されます。

武蔵浦和の整体 リップルオステオパシー整体院
院長 中野良太

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