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自閉症スペクトラムへの整体アプローチ|ポリヴェーカル理論に基づく

コラム 2026.03.02

こんにちは。
リップルオステオパシー整体院の中野です。

当院ではこれまで、自閉症スペクトラムのお子さんが、
社会に適応できるようにしていくために整体からアプローチしてきました。

自閉症スペクトラムのお子さんの神経にはある「特徴」があり、
その特徴こそ社会適応を妨げている要因であるという説に基づいています。

自閉症スペクトラムをどう見るか

自閉症スペクトラム(ASD)は、

といった特徴が見られます。

これを性格や発達の遅れとして見るのではなく、
「自立神経が常に警戒モードにある状態」と捉えたらどうでしょうか。

自律神経からみる自閉症

神経のある特徴が社会適応を妨げている。
この説を紹介しているのがポリヴェーカル理論です。

ポリヴェーガル理論では、
人の自立神経系は大きく3つの状態を行き来すると考えます。

  1. 安全の状態
  2. 闘争の状態
  3. シャットダウン(無気力)の状態

自閉症スペクトラムの子どもは、
②や③の状態に入りやすい傾向があります。

つまり問題は「行動」ではなく、
その奥にある神経の状態なのです。

神経が問題になっているときにみられる特徴

目安として、
それら自律神経が問題になっている場合はこういったさまざまな特徴があります。

分かりやすいのは「口蓋垂(のどちんこ)が傾いている」です。

これは自律神経である迷走神経が緊張状態にあることを示します。

他にも簡単に紹介すると

① 声が単調 or 高すぎる

声帯調整は迷走神経支配。
緊張が強いと声の抑揚が乏しい、またはキンと張る。

② 飲み込みがぎこちない

軟口蓋や咽頭収縮の協調性が弱い。
よくむせる子もいる。

③ 中耳の過敏

大きい音が極端に苦手。
中耳筋が安全モードに入りにくい。

④ 表情が乏しい or 固い

顔面神経系の緊張パターン。
笑っていても目が笑ってないタイプ。

⑤ 呼吸が浅くて速い

迷走神経より交感神経優位。

⑥ 首前面が硬い

舌骨下筋群・胸鎖乳突筋の持続緊張。
これはかなり多い。

⑦ 目が合いづらい

視線回避は心理だけではありません。
神経の安全モードが起動していないサインとも読めます。

当院のアプローチ

これらの特徴は自律神経が関与する部位に刺激をいれることで
アプローチが可能です。

などを通して、神経系の状態を観察し、必要な部位を施術します。

すると、

といった変化が起きます。

最後に

自閉症スペクトラムは、
個性でもあり、神経の特性でもあります。

無理に変えるのではなく、
身体の環境を整えることで、
お子さんのキャパシティーに変化があるかもしれません。

語弊があるかもしれませんが
自閉症スペクトラムをもつ人のケアをする人は
保護者、指導者、介護者にとって非常に大変です。

他人が話していることを理解しているようにみえず、
双方向のコミュニケーションが難しいと感じるからです。

言語に基づいたセラピーもそのため難しく
心理士や精神科医にとって難題となるでしょう。

身体からアプローチできる、という視点があることを
ここではお伝えしたかった次第でした。

リップルオステオパシー整体院 武蔵浦和
院長 中野良太

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