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尾てい骨痛|座るとでる痛みをどう治療する?

腰・骨盤・股関節の症状 2026.09.01

こんにちは。

武蔵浦和にあるリップルオステオパシー整体院の院長、中野です。

今回は「尾骨痛」について書いていきます。

椅子に座ると尾てい骨が痛い。

長時間座っていられない。

硬い椅子だと特につらい。

立ち上がる瞬間に尾骨周囲が痛む。

転倒して尻もちをついてから、ずっと違和感が残っている。

こうした尾骨周囲の症状で悩まれている方がいます。

尾骨は身体の中でもかなり小さな骨です。

しかし、小さいから重要ではないということではありません。

むしろ尾骨には筋肉や靭帯、筋膜などさまざまな組織がつながっています。

そのため当院では、

「尾骨が痛いから尾骨だけを治療する」

とは考えていません。

尾骨は仙骨の先端についている

尾骨は背骨の一番下にあり、その上には仙骨があります。

さらに仙骨は左右の腸骨と仙腸関節をつくり、骨盤の中心に位置しています。

つまり尾骨を考えるのであれば、

尾骨、仙骨、仙腸関節、左右の骨盤。

これらの位置関係や動きを一緒に確認する必要があります。

例えば尻もちをついた場合、衝撃は尾骨だけに加わるわけではありません。

尾骨から仙骨、骨盤、さらに腰椎方向へ力が伝わります。

レントゲンでは骨折がなくても、その後から座ると痛い、腰や骨盤周囲まで違和感があるという方もいます。

その場合には、外傷によって身体にどのような力が加わったのかまで考えていきます。

骨盤底筋は尾骨についています

尾骨を考えるうえで非常に重要なのが「骨盤底」です。

骨盤の一番下には、内臓を下から支えるように骨盤底筋群があります。

その一部は尾骨にも付着しています。

つまり尾骨は、ただ骨盤の一番下についている小さな骨ではありません。

骨盤底を構成する筋肉や筋膜と関係する場所でもあります。

骨盤底周囲に左右差や過剰な緊張があれば、尾骨周囲にも力が加わる可能性があります。

逆に尾骨を強く打った後に、周囲の筋肉が防御的に緊張することも考えられます。

そのため当院では、尾骨周囲の症状がある場合には骨盤底との関係も評価します。

仙結節靭帯とのつながり

尾骨・仙骨周囲には複数の強い靭帯があります。

その中でも当院が確認するものの一つが仙結節靭帯です。

仙結節靭帯は仙骨周囲から坐骨結節方向へ伸びている大きな靭帯で、骨盤の安定性にも関係しています。

さらに周囲には大殿筋やハムストリングスなどもあります。

つまり、

尾骨が痛い。

だから尾骨だけ。

ではなく、

仙骨骨盤、大腿後面までつながって考えることがあります。

座るという動作では坐骨周囲にも荷重がかかるため、左右の坐骨や骨盤への荷重の違いも重要です。

硬膜との関係

もう一つ、オステオパシーで重要視するのが硬膜との関係です。

硬膜は脳や脊髄を包んでいる膜で、頭蓋から脊柱管の中を通って仙骨付近まで続いています。

そのため尾骨や仙骨周囲の症状では、骨盤だけではなく脊柱全体や硬膜に関係する組織の緊張まで確認することがあります。

身体は尾骨だけで完結していません。

背骨の一番下にあるということは、逆に考えれば頭から続いてきた脊柱の一番最後にあるということです。

過去の尻もちなどの外傷を評価する場合にも、この縦方向のつながりは重要だと考えています。

骨盤内の組織も確認します

尾骨のすぐ前方には直腸があります。

また骨盤内には膀胱や生殖器などがあり、それぞれが筋膜や靭帯によって周囲の構造と関係しています。

当院では、尾骨痛だからといって骨だけを見るわけではありません。

必要に応じて、

骨盤内の筋膜。

直腸周囲の組織。

膀胱周囲。

子宮周囲。

などの可動性も評価します。

特に出産後から尾骨周囲の痛みが出ている場合には、骨盤底や骨盤内組織との関係も重要になります。

「座り方」も確認します

尾骨痛では、座っている時の荷重も非常に重要です。

本来、座位では左右の坐骨を中心に体重を支えます。

ところが骨盤が後ろへ倒れた状態で座ると、尾骨側へ荷重が移動しやすくなります。

そのため、

尾骨が痛いからクッションを使う。

という対処だけではなく、

そもそもなぜ尾骨へ体重が集中しているのか

を見る必要があります。

左右の坐骨へ均等に荷重できているか。

骨盤を無理なく起こせるか。

股関節が十分に動くか。

腰椎や胸郭がその上に自然に乗っているか。

実際に座った状態まで確認することが大切です。

当院ではどのようにアプローチするのか

尾骨痛に対しては、身体の状態に応じて、

・尾骨周囲の組織
・仙骨、仙腸関節
・骨盤の左右差や可動性
・骨盤底筋や筋膜
・仙結節靭帯
・臀部や大腿後面の筋膜
・硬膜に関係する組織
・骨盤内臓周囲の可動性
・座位での坐骨、尾骨への荷重

などを評価します。

そして必要な場所へオステオパシーの手技を用いてアプローチします。

単純に、

「尾骨を元の位置に戻す」

という考え方ではありません。

尾骨へ余計な力を加えている周囲の組織や身体の使い方まで変えること。

そこを重要視しています。

尻もちを軽く考えない

尾骨痛の方のお話を聞いていると、

「昔、階段から落ちたことがあります」

「スノーボードで何度も尻もちをつきました」

「出産してから違和感があります」

など、以前の出来事が出てくることがあります。

本人としては、

「そんな昔のこと関係ありますか?」

という感覚かもしれません。

もちろん、昔の尻もちが現在の症状の原因だと決めつけることはできません。

しかしオステオパシーでは、過去に身体へ加わった外力が現在の身体構造にどのような影響を残しているのかも評価します。

武蔵浦和の整体 リップルオステオパシー整体院
院長 中野良太

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