生まれるというのは、実は大きな環境変化
こんにちは。リップルオステオパシー整体院の院長、中野です。
出産は、赤ちゃんにとって
人生最初の出来事であると同時に、
身体にとってはかなり大きな変化です。
・水の中から空気の世界へ
・包まれていた圧から重力のある世界へ
・暗く静かな環境から、光と音のある環境へ
この切り替えを、短い時間で一気に行います。
ほとんどの赤ちゃんは、この変化をうまく乗り越えます。
ただ、条件によっては強い負荷として残ることもある。
というのが世界中の産婦人科・小児科で働いているオステオパシー施術者たちから報告されています。
出生時のトラウマとは?
オステオパシーでいう「出生時のトラウマ」は、
強い出来事や記憶を指す言葉ではありません。
・分娩に時間がかかった
・吸引や帝王切開だった
・生まれてすぐ多くの処置が入った
こうした状況の中で、
身体や神経が頑張りすぎた痕跡が残ることがあります。
本人が覚えている必要はありません。
身体は、言葉より前に経験しています。
身体と心は、最初からつながっている
赤ちゃんにとって、
身体と心は分けて考えられるものではありません。
呼吸の始まり方、
力の抜け方、
安心できる感覚。
これらはすべて、神経系の働きと関係しています。
そのため、出生時の緊張が
・リラックスしづらさ
・疲れやすさ
・緊張しやすさ
として、大人になってから表れることもあります。
出生時の緊張が関係するとされる、子どもの例
オステオパシー関連の文献や臨床では、
出生時の強い圧迫や環境変化の影響が、
特定の身体の使い方や反応として現れるケースが紹介されています。
① 中耳炎・耳のトラブルを繰り返す子
・耳のリンパや静脈の流れが滞りやすい
・側頭骨や頭蓋の微細な動きが制限されている
・嚥下や耳管の動きがうまく連動しない
結果として中耳炎を繰り返す、治ってもすぐ再発する。
このケースは珍しくなく、当院にも来院されています。
② 落ち着きがなく、衝動的な行動が出る子
・過剰な交感神経優位
・感覚刺激の処理が追いつかない
・身体の境界感覚が弱い
こうした状態と結びついて説明されることが多い。
神経系のブレーキが効きにくい状態。
じっとしていられず、通りがかった人を噛む子が
オステオパシーで尾骨にあった
圧縮病変を治療すると劇的に落ち着いたとの報告があります。
③ 反り返りが強く、抱っこしづらい赤ちゃん
・常に身体を反らせる
・背中が硬い
・抱くと嫌がる
これも出生時の圧迫や牽引と関連づけて語られる例。
特に
・帝王切開
・急速な分娩
・吸引分娩
の後に見られることがあるとの報告があります。
④ 眠りが浅く、すぐ起きる・夜泣きが激しい子
・寝つきが悪い
・すぐ目を覚ます
・常に浅い眠り
これは
副交感神経に入りきれない状態として説明されます。
出生時に
・呼吸の切り替えが急だった
・刺激が多かった
場合、
交感神経系が「常時オン」になりやすい。
⑤ 極端に音・光・触覚に敏感な子
・大きな音を極端に嫌がる
・服のタグや触感を嫌がる
・人混みが苦手
感覚統合の問題として語られることも多いけど、
オステオパシーでは、
感覚入力を受け止める器が緊張している
という見方をします。
特に
頭蓋・頸部・横隔膜の緊張が絡むことが多い。
⑥ 呼吸が浅く、すぐ疲れる子
・口呼吸
・運動が苦手
・すぐ「疲れた」と言う
出生時の
・胸郭の圧迫
・横隔膜の緊張
が残っているケースとして紹介されます。
呼吸が浅いと、
身体は常に省エネモード。結果、集中力や持久力にも影響が出ることでしょう。
⑦ 便秘・腹痛を繰り返す子
これも意外と多いです。
・腸自体に問題がない
・検査では異常なし
でも
迷走神経や腹部の緊張が抜けにくい。
出生時のストレスが、
消化管のリズムに影響している、
という説明がされます。
理想的な出産|ルボワイエ博士の考え方と共通点
1950年代、フランスの産科医、フレデリック・ルボワイエ博士は、
「赤ちゃんにとってやさしい出産」を提案しました。
・静かな環境
・急激な刺激を避ける
・段階的に空気の世界へ移る
・すぐに母親と触れ合う
これらはすべて、
赤ちゃんの神経が慌てないための工夫です。
当時の出生時の環境は
・強い照明
・大きな音
・即座の処置
・冷たい空気
・引き離し
赤ちゃんにとってはストレスが強く
ルボワイエはそれを**「出生時の感覚的ショック」**と捉えました。
博士のやり方は、
赤ちゃんを産まれてすぐぬるま湯につけ、
羊水の感覚に戻してあげてリラックスさせてあげること。
ぬるま湯から出した時に緊張するようであれば
またぬるま湯につける。そして空気という環境に徐々になれさせるやり方です。
この方法で生まれた人は心身ともに健康に育つことが報告されています。
大人になってからでも関係ある?
あります。
ただし、直接的な因果関係を決めつけるものではありません。
出生時の緊張は、
成長や生活習慣、ストレスなどと重なりながら、
身体のどこかに出やすくなることがある。
首や頭の緊張、
呼吸の浅さ、
自律神経の乱れとして感じる人もいます。
オステオパシーは、
その「最初の癖」に無理なく触れ、
身体が楽な状態を選び直せるように整えていきます。
まとめ
出生時の体験は、
その人の身体の使い方の「スタート地点」のようなものです。
赤ちゃんの身体を診てみて、緊張があれば
取り除いてあげる。
今の身体がもっと楽に動ける余地をつくる。
そうすることでより安定した成長が見込まれることでしょう。
リップルオステオパシー整体院 武蔵浦和
院長 中野良太
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