はじめに
私たちはふだん、
体の不調や健康を考えるとき、
骨や筋肉の位置
血液やリンパの流れ
ホルモンや神経の働き
といった目に見える仕組みを思い浮かべます。
もちろんそれらはとても大切です。
ただ、生き物はそれだけで成り立っているのでしょうか。
神経の電気信号があるように、
心臓が電気的なリズムで動いているように、
生きている体には常に電気的な状態が存在しています。
ではその電気は、
「神経が発火する瞬間」だけの話なのでしょうか。
実は20世紀前半、
人間だけでなく植物や樹木にまで目を向け、
生きている状態そのものに現れる
“静かで持続的な電気的変化”を
長年記録し続けた研究者がいました。
その一人が、
イェール大学医学部 解剖学教授
ハロルド・サクストン・バー博士です。
彼の研究は、
「生物にも電気がある」という意外な観察から、
やがて**生命場(Life Field)**という考え方へとつながっていきます。
そしてその研究は多くの治療家に影響を与えました。
まずはその出発点となった、
木の電位を測る実験から見ていきましょう。
木にも「電気的な状態」がある?
― イェール大学医学部教授 バー博士の研究から
「植物にも電気が流れている」と聞くと、少し意外に感じるかもしれません。
ですがこれは占いやスピリチュアルの話ではなく、実際に大学の研究として行われていたテーマです。
1930年代、アメリカ・イェール大学医学部の解剖学教授だった
ハロルド・サクストン・バー博士は、生物の体に存在する「電位(電気的な差)」を長年研究していました。
バー博士は何を調べていたのか
バー博士が注目したのは、
神経の電気信号のような一瞬の反応ではありません。
- 生き物の体全体にある
- 目立たないけれど安定した
- ゆっくり変化する電位の分布
こうしたものを、特殊な測定器を使って記録していました。
その研究対象は人間だけでなく、植物や樹木にも広がっていきます。
木の電位を長期間測るという試み
バー博士は、木に電極を取り付け、
その電位の変化を何年にもわたって記録しました。
すると、電位は常に一定ではなく、
- 季節の変化
- 天候
- 昼夜のリズム
といった環境の影響を受けながら、
ゆっくりと変動していることが分かってきました。
重要なのは、
これは「木が電気を発している」という派手な話ではない、という点です。
生きている状態そのものが、電気的な特徴として現れている
それを淡々と測っていた研究でした。
ここから生まれた「生命場」という考え方
バー博士は、こうした電位の分布を
単なる現象としてではなく、
「生き物の形や状態をまとめている何か」
として捉えました。
彼はこれを
Life Field(生命場)
と呼びました。
といっても、
特別なエネルギーを出しているとか、
不思議な力で治す、という意味ではありません。
- 体全体のバランス
- 成長や回復の方向性
- 生きている状態の“まとまり”
それを説明するための仮説的な概念です。
人間で計測した結果、女性が排卵の時に著しく電位があがったり、人間が病気のときにも電位が変わることを発見しましたが、なかにはその病気が発見される前からずっと以前に電位に変化が生じていたというケースもありました。
Life Field(生命場)の不思議な部分
じつのところ、その電場は物質的な身体がこの世に出現する前に姿を現し、成長する生物のかたちを正しい形に組織化していく役割を果たしているといいます
スピリチュアルな表現は避けたいですが、分かりやすくするために敢えて言ってみれば、オーラのようなものが電磁場の鋳型が先にあり、その鋳型に沿って身体が形作られていくということです。
上記に「生き物の形や状態をまとめている何か」と表現される記述があるのはそのためです。
この鋳型の電磁場は、身体の一部が欠損しても元の状態を保っています。
例えば片足を切断したが幻肢痛で悩まされているとき、足があった空間をなでるしぐさをすると痛みがおちつくことが言われますが、これは生体場に作用しているのではないかという見方もあります。
オステオパシーと生命場
ロバート・C・フルフォード医師が語る
フルフォード医師は、
アメリカのオステオパスでありながら、
構造だけでは説明できない回復を真正面から扱った人物です。
バー博士の研究の影響を受けた一人です。
(現在は亡くなられていますがその手記に多くの治療家が学びました)
彼が繰り返し言及したのが、
バー博士の
**「生命場(Life Field)」**という考え方でした。
彼の表現を要約すると、
生命場とは
身体を一つの存在としてまとめ、
成長・修復・調整を可能にしている
秩序と情報の場 としています。
エネルギーという言葉は使いますが、
「気を送る」「念を込める」話ではありません。
- 体がどの形を保つか
- どこが先に治り、どこが後回しになるか
- なぜ同じ処置でも反応が違うのか
それを決めている背景の仕組みとして生命場を考えています。
構造が整っても治らない理由
フルフォードは、
骨格・筋膜・内臓が整っているのに
回復が続かないケースを多く見ていました。
彼の答えはシンプルです。
構造は整っている
でも、生命場が働いていない
この状態では、
- その場では楽
- 数日で戻る
- 体が「調整を始めない」
オステオパシーでいうリズムが立ち上がらない状態です。
フルフォードはそれを
「生命場が働いていない状態」
と表現しました。
彼はその著書
Dr.Fulford‘s touch of life
日本語約版:いのちの輝き
で「健康状態が悪い時は生命場も不安定になっている」
と言及しています。
彼が行っていた治療は
そのエネルギーの流れが悪いところにある体の問題をブロックとよび
そのブロック解除すると生命場が整うということでした。
このブロックとは簡単にいえば筋膜などにある固さのことです。
エネルギーの流れを妨げているブロック(固さ)が取れていない限り、
症状は元に戻ってしまう。
なので、身体にふれ、流れのようなものを感じ、乱れていたり
重く感じたり、動いていない部分があれば調整というふうにしていました。
今では多くオステオパシー施術者が、その生体場を感じ取る訓練を行い、
臨床にて向き合っています。
おわりに
フルフォードの医師の言葉をお借りすると
東洋ではこのようなエネルギーの概念が大昔からみとめられ、
中国ではそれを「気(ち)」と呼び
日本ではそれを「気」と呼び
インドではそれをプラーナと呼ぶ。
西洋でも最近ようやくエネルギー医学と呼ぶようになった。と。
もともと日本では当たり前のようにあった概念だったかもしれません。
しかし、西洋医学に傾倒し、科学的根拠が強い治療が残り、
そういった計測しにくい故に根拠の薄い治療は衰退したように思います。
ただ事実、ほとんどの人が訓練すればその流れのようなものを身体に感じ取ることができます。
- 生き物は
- 化学反応や構造だけでなく
- 電気的な状態も含めて成り立っている
その可能性を先達たちは多くの著書に残しました。
「生命場」という言葉が合わなければ、無理に使う必要はありません。
ただ、
電気的、捉え方によってはエネルギー的な要素も含め体を全体として捉える視点があると、
長年の悩みだった身体の問題を解くカギになるかもしれません。
リップルオステオパシー整体院 武蔵浦和
院長 中野良太
参考文献
■ ロバート・C・フルフォード
『命の輝き』フルフォード博士が語る自然治癒力
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