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起立性調節障害への対処

自律神経・内臓 2026.08.25

こんにちは。

武蔵浦和にあるリップルオステオパシー整体院の院長、中野です。

当院では起立性調節障害について、自律神経だけを見るのではなく、

「身体が寝た状態から立った状態へ、うまく適応できているのか」

という視点を大切にしています。

横になることと立つことは、身体にとって全く違う環境です

人間は寝ている状態から立ち上がった瞬間、重力の影響を大きく受けます。

横になっている時には比較的均等に分布していた血液が、立ち上がることで下半身へ移動します。

それでも健康な身体では、血圧や心拍数、血管の収縮などを素早く調整して、脳への血流を維持しようとします。

つまり「立つ」という何気ない動作の裏側で、身体はかなり複雑な調整を行っています。

起立性調節障害では、この立位への適応がうまくいかず、立ちくらみ、動悸、倦怠感などにつながることがあります。

自律神経だけの問題として考えない

起立性調節障害では「自律神経の乱れ」という言葉がよく使われます。

もちろん自律神経は重要です。

しかし、

「自律神経が乱れているから症状が出ています」

だけでは、そこで話が終わってしまいます。

当院では、

なぜ身体が立位という環境にうまく適応できないのか?

というところまで考えていきます。

立ち上がった時には、血圧、心拍数、血管の収縮、呼吸、筋肉など、さまざまなシステムが協力しています。

自律神経は、その調整役の一つです。

血圧を感知する圧受容器

身体には、血圧の変化を感知するセンサーがあります。

その代表的なものが、頸動脈洞や大動脈弓に存在する圧受容器です。

立ち上がって血圧が変化すると、その情報が神経を通じて脳幹へ伝えられます。

そして身体は心拍数や血管の収縮などを調整します。

この仕組みには舌咽神経や迷走神経といった脳神経も関係しています。

そのため当院では、自律神経という漠然としたものだけではなく、頭頸部や胸郭など、こうした神経系と関係する身体の状態も評価していきます。

下半身から血液を戻す力も重要です

立った時に下半身へ移動した血液を心臓へ戻すためには、血管だけではなく筋肉も働きます。

特にふくらはぎなどの筋肉が収縮することで静脈を圧迫し、血液を上へ送り返します。

これが「筋ポンプ作用」です。

活動量が少なくなっていたり、長時間横になっている生活が続いたりすると、この働きを十分に使う機会も減ります。

だからといって、いきなり激しい運動をすればいいという話でもありません。

身体の状態を確認しながら、立位や運動に少しずつ適応させていくことが重要です。

横隔膜と呼吸

血液を心臓へ戻すためには、呼吸も関係しています。

息を吸ったり吐いたりすると横隔膜が動き、胸部と腹部の圧力が変化します。

この圧力変化は静脈血が心臓へ戻る働きを助けています。

そのため当院では、

・横隔膜の柔軟性
・胸郭の動き
・呼吸の深さ
・腹部の緊張

なども確認します。

起立性調節障害だから頭だけを見る、あるいは自律神経だけを見るということではありません。

「立位という環境への適応」を考える

当院では、必要に応じて座位や立位で身体に軽い「ゆすり」を加えることがあります。

人間は立っているだけでも、足の裏、関節、筋肉、目、前庭などから大量の情報を受け取っています。

脳はそれらを利用しながら、

「今どこにいるのか」

「身体がどちらへ傾いているのか」

「どの程度筋肉を働かせればいいのか」

を絶えず調整しています。

つまり立位とは、単純に二本足で立っているだけではありません。

重力と地面という環境に身体が適応している状態です。

当院では、身体の状態に合わせて感覚入力を行いながら、座位から立位、そして動作へと段階的につなげていくことがあります。

当院で行う施術

起立性調節障害のお悩みに対して、状態に応じて、

・自律神経に関係する身体の調整
・迷走神経や舌咽神経に関係する組織へのアプローチ
・頭頸部や胸郭へのアプローチ
・横隔膜へのアプローチ
・血液やリンパ液の循環に関係する調整
・座位や立位での感覚入力
・身体の状態に合わせた運動や動作

などを行います。

目的は「自律神経を無理やり正常にする」ことではありません。

身体が姿勢や環境の変化に適応しやすい状態をつくること。

そこを重要視しています。

武蔵浦和の整体 リップルオステオパシー整体院
院長 中野良太

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