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猫背・巻き肩|姿勢を正そうとするほど疲れる理由

姿勢・体の歪み・呼吸 2026.08.29

こんにちは。

武蔵浦和にあるリップルオステオパシー整体院の院長、中野です。

今回は「猫背・巻き肩」について、当院の考え方を書いていきます。

姿勢が悪いから胸を張るようにしている。

肩甲骨を後ろに寄せるよう意識している。

デスクワーク中も背筋を伸ばすようにしている。

それでも気がつくと、いつもの猫背に戻ってしまう。

こういう方は非常に多いと思います。

では、ずっと意識していないと維持できない姿勢は、本当にその人にとって良い姿勢なのでしょうか。

当院では、

良い姿勢とは「頑張ってつくる姿勢」ではなく、余計な力を使わなくても保てる姿勢

だと考えています。

「胸を張る」は姿勢改善なのでしょうか?

猫背の方に、

「胸を張ってください」

「肩甲骨を寄せてください」

という指導が行われることがあります。

実際にやってみれば、一瞬で見た目は良くなります。

しかし、その姿勢を10分、30分、1時間と続けてみてください。

疲れます。

筋肉を使って、身体をその位置に固定しているからです。

姿勢は本来、特定の筋肉に力を入れ続けてつくるものではありません。

骨格の上に身体がバランスよく乗り、その状態を神経系が必要な筋緊張によって調整しています。

だから当院では、

「どうすれば胸を張れるのか?」

ではなく、

「なぜ力を抜くと猫背や巻き肩になるのか?」

を考えます。

巻き肩では肩関節が前方へ位置し、肩甲骨も外側や前方へ移動しているように見えることがあります。

そこで肩甲骨を後ろへ寄せたくなります。

しかし肩甲骨は、肋骨でできた胸郭の上を滑るように動いています。

つまり、その土台である胸郭の形や動きが変わっていれば、肩甲骨の位置も影響を受けます。

胸郭が前方へ潰れている。

肋骨が十分に動かない。

胸椎が硬くなっている。

こうした状態で肩だけを後ろへ引いても、身体は楽ではありません。

肩甲骨だけではなく、肩甲骨が乗っている胸郭から変える必要があります。

内臓の緊張が姿勢に影響することもあります

もう一つ、当院が姿勢を見る際に確認するのが内臓やその周囲の組織です。

内臓はお腹の中に浮いているわけではありません。

筋膜や靭帯などを介して、横隔膜や腹壁、骨盤など周囲の構造とつながっています。

例えば腹部や胸部の組織に強い緊張があると、身体の前面が縮こまるような姿勢を取りやすくなることがあります。

腹部や内臓周囲の組織の緊張によって胸郭が前下方へ引かれ、その上にある首や頭も前方へ位置するような身体のバランスになることがあります。

首が前に出ているからといって、必ずしも首だけに原因があるとは限りません。

当院では必要に応じて、胃や腸などの内臓そのものの可動性や、それらを取り囲む筋膜、横隔膜なども確認します。

横隔膜と姿勢

横隔膜は呼吸に使われる大きな筋肉です。

呼吸するたびに横隔膜が動き、それに合わせて肋骨や胸郭も動いています。

胸郭が十分に動かず呼吸が浅くなれば、首周囲の筋肉を補助的に使って呼吸することもあります。

すると首や肩周囲にはさらに緊張が生まれます。

猫背。

巻き肩。

肩こり。

呼吸の浅さ。

これらが別々に存在しているとは限りません。

だからこそ当院では、姿勢を整える際にも呼吸や横隔膜を重要視しています。

姿勢は「形」ではなく、足元からつくられる

これは私自身の体験からですが、山登り中に感じたことです。

山では平らな床などほとんどありません。

傾斜した場所、岩、土、木の根など、その都度違う地面に身体を適応させながら立ち、歩き続けます。

その中で私自身が感じるのは、

「足の裏全体で地面を均等に感じられる場所に立つ」

ことを意識すると、上半身まで自然に変化するということです。

無理に胸を張るのではありません。

足底で地面を感じながら、自分の重心がちょうど良い位置にくる場所を探していく。

すると自然に骨盤が起きてくる。

それに伴って腰椎に無理のない反りが生まれ、胸郭が起きてくる。

結果として胸が自然に伸び、頭も身体の上に乗りやすくなります。

上から姿勢を直すのではなく、下から身体を積み上げる

この考え方で見ると、

「頭が前に出ているから顎を引く」

「巻き肩だから肩を後ろへ引く」

という姿勢矯正とは、かなり違ってきます。

頭は胸郭の上にあります。

胸郭は腰椎や骨盤の上にあります。

骨盤は股関節を介して脚の上にあり、その一番下で足が地面に接しています。

ならば、まず地面に対して身体が安定して立てているかを見る。

足底で左右・前後の荷重を感じられる。

その上に骨盤が自然に乗る。

さらにその上へ背骨、胸郭、頭が積み上がる。

良い姿勢を上から無理につくるのではなく、地面から身体を積み上げていく。

これも当院が姿勢を考えるうえで大切にしている視点です。

当院の考え方

猫背や巻き肩は、見えている結果です。

肩が前にあるから肩を後ろへ。

頭が前にあるから顎を引く。

それだけでは、身体がその姿勢を選んでいる理由が残ってしまいます。

足底からの感覚。

重心。

骨盤。

背骨。

胸郭。

横隔膜。

内臓。

肩甲骨。

首や頭。

そして視覚や神経系。

身体はこれらを使いながら、重力の中でバランスを取り続けています。

だからこそ、

姿勢を「矯正する」のではなく、自然に良い姿勢を選べる身体をつくる。

これが当院の猫背・巻き肩に対する考え方です。

武蔵浦和の整体 リップルオステオパシー整体院
院長 中野良太

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